最近の報道について

池袋の交通事故により、元高級官僚が母子二人を死に追いやった事件を取り上げて、高齢者の運転がやたらとたたかれています。

また、それ以降にも普段よりも交通事故の記事が報道されて、交通事故による死傷者が多いような印象を受けます。

しかし、現実には、交通事故の死者数は、1970年の1万6765人をピークに

減少傾向が続き、2018年には3532人にまで減っています。この傾向は、多くの車にABSのような安全装置が取り付けられ、また、飲酒運転の取り締まりが厳格になってきたことが理由だと思われます。

もちろん、それでもまだ1年間に3000人以上交通事故で死んでいるため、より安全確保が求められるのは確かですが、それでも、報道で交通事故が取り上げられるたびに、あたかも高齢者による交通事故の数がやたらと増えていると、過剰な反応を示すのはどうかと思います。特にそれが高齢者のような特定の人たちをたたくときに使われるときには。

感情論ではなく、事実に基づき冷静な議論が必要だと思います。
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話すための英文法

よく、中学レベルの英文法ができれば、英語の会話には困らないといいます。私はこれはかなり正しいと思います。もっとも単語は中学レベルでは足りませんが。
ただ、多くの高校を卒業した日本人は、英語の得手不得手はあるでしょうが、高校レベルの英文法は一通りマスターしていて、中学レベルの英文法なんて余裕だよという人も多いと思います。ですが、多くのそういった日本人は英語を話すことができません。

なぜかといいますと、中学レベルの英文法を使って話す練習をしていないからです。
例えば、英作文などで、中学レベルで解けるくらいの和文英訳ならば、ちょっと頭をひねって、書くことができる人でも、それが会話になると、すぐに頭の中で英文を作ることができず、結局、話せないということになるのかと思います。

ということで、ある程度英語の基礎力を持っている人が英会話能力を伸ばしたいのなら話すための訓練をすることです。その際には、英文法に意識して練習すれば、英会話に通わずとも会話の能力をある程度は向上させることは可能だと思います。

次回は、話すためにどのように訓練すればいいか取り上げます。

英単語の覚え方その2

前回に引き続き、記憶術を使った英単語記憶法、記憶の宮殿を使った英単語の記憶方法です。
記憶の宮殿自体は昔からあるテクニックです。全米の記憶チャンピオン(詳細はよくわかりませんが、たぶんテレビとかで放送される短時間でいかに数字や言葉を多く覚えるかとかそういう大会の優勝者かと思います)などもこのテクニックを使っているようです。

それで、具体的な記憶の宮殿を使った英単語の記憶の方法ですが、私が使っている方法を紹介します。
まず、英単語本としてアルクが出版しているキクタンのスーパー12000を使っています。単語本は何でもいいと思うのですが、このスーパー12000はアルクキクタンシリーズの中でも一番難易度が高く、後半に行くほど難しい単語が増えていくため、後ろの方だと知らない単語も多かったので実験するにはちょうどいいと思い、この本を使いました。皆さんが使う分には、まずこのレベルの単語を覚えたいという目標もあるかと思いますので、使いやすい本でいいと思います。
このキクタンは16個で1つのセクションになっていますので、覚えるときも1回で16個を1セットとして覚えました。

記憶の宮殿ですが、これはよく見知っている物や風景を、覚えたいもの(この場合は英単語)とイメージで結び付けるというテクニックです。家の中にある家具を使うのも一般的なのですが、私は通勤途中の風景を使いました。

私の場合は、①家のドア、②マンションの通路、③エレベーターホール、④エレベーター、⑤1階のエントランス、⑥マンションの前の通り、⑦コンビニ…、といった感じで16か所の場所を決めます。皆さんの通学、通勤やその他、よく行く場所で設定してください。この場合、場所はわかりやすい方がいいです。例えば、隣のマンションと、その隣のマンションのように、違いが分かりにくい場合は、覚える場所にしない方がいいかと思います。また、場所は、固定した方が繰り返し使うためにはよいと思います。

それで、これを英単語に結び付けていくのですが、私の場合は、英単語の日本語の意味と場所とをイメージで関連付けました。なお、ここではかなり無理やりに結びつける必要もあります。
例えば、キクタンの最後のセクションでは、inaugural 就任の、という意味の単語ですが、これを①家のドアと結び付けます。私のイメージとしては就任式に出る要人が家のドアを開けるという感じです。まず、英単語の日本語の意味とイメージとを結びつけると、それに英単語とその日本語の意味とを繰り返し暗唱して頭の中でイメージと結び付けます。そんな作業を数回繰り返して次の単語に進みます。
キクタンの次の単語、requisite は、必要なという意味の単語ですが、これを②マンションの通路と結び付けます。マンション通路にある避難経路のサインとか消火器など必要な装備を思い浮かべ、単語と結び付けました。また、イメージを頭の中に描きながら、英単語と意味とを何度も暗唱します。
こうした過程を16個の単語分、行っていきます。
16回目が終わって、また1回目に戻ると、中には忘れている単語もありますが、普通に覚えているよりも忘れる率が格段に少なくなっていました。

この記憶の宮殿を使った英単語の暗記方法でも、当然時が経てば忘れます。それは普通の暗記と同じです。何度も繰り返して、記憶を定着する必要はあります。ただ、普通にごりごり覚えるよりも格段に覚えるスピードが速くなりました。また、前回お伝えした通り、記憶の宮殿を使った訓練をしていると、記憶力そのものがよくなっていくらしいので、そういった意味でも試してみる価値はあるかと思います。

英単語の覚え方

英語を読んだり話したりするためには、ある程度の英単語を知っている必要があります。一般的に、読むのに必要な単語の数よりも会話のための単語の数の方が少なくてすみます。

単語を覚えるためには、教科書や本の中の中の知らない単語を適宜覚えていくのがいいのですが、実際には一度見たものをその場で覚えようとしても記憶として定着させるのは難しいかと思います。このため、英単語の本を使うのが効率的であり、DUOのような教材を繰り返し読んで、音声を聞いて、音読していくのが効果的な方法です。
ですが、DUOのような本を使っても、ほかの単語本も同じですが、なかなか覚えられず、また、繰り返し行うだけのモチベーションを維持することができず、挫折した人も多いかと思います。

そこで、ここでは英単語を覚えるための裏技的なテクニックを紹介します。

それは、記憶の宮殿を使ったやり方です。

記憶の宮殿自体はググっていただければすぐにわかりますが、太古からあるテクニックで、何かを記憶するためには科学的に有効な方法と言われています。具体的には家にあるものとか、通学・通勤経路にあるものなどと、記憶したいものとを、具体的なイメージを作って紐づけるという方法です。

メンタリストのDaiGoさんも動画で言っていましたが、記憶の宮殿は、科学的に証明されている有効な方法で、さらに記憶の宮殿を使って記憶する訓練を続けていると、記憶の能力そのものも向上するという、実にありがたい方法とのことです。

記憶の宮殿のやり方としては、実際に家にある家具を5つ挙げたとします。ビジュアル的にわかりやすいものがよく、例えば、自分の家にあるベッド、テレビ、本棚、いす、テーブルとします。
次に覚えるべきものを結びつけます。例えば、買い物リストを記憶するとしたら、買うものとして、卵、ヨーグルト、洗剤、歯磨き、トイレットペーパーがあったとします。これを先ほどの家具とイメージと結び付けて覚えます。この場合、単に家具に乗っかっているというよりはもう少し強いイメージの方が覚えやすいです。

例えば、卵とベッドを結びつけます。割れた卵がベッドに散らかっているイメージ。次のヨーグルトとテレビなら、テレビでヨーグルトの宣伝が流れているイメージ。次の洗剤と本棚なら、本の間になぜか洗剤が挟まって置かれてあるイメージ。そのような感じです。
コツとしては、紐づけを行う家具は毎回同じにして、順番も変えない方が使いやすいと思います。このため、順番としては、例えばベッドを起点にして右回りにあるもののような形にすると覚えやすいし、思い出しやすいです。

私はこの記憶の宮殿を使って英単語を覚えるやり方を初めて、一日平均15分くらいの時間をかけ、1週間で大体100個の単語を覚えられました。もちろん一度覚えても時間がたてば次第に忘れていきます。それでも普通に英単語本を使って単語をごりごりと覚えるよりは、だいぶ効率的に覚えることができました。

次回では、この記憶の宮殿を使った単語の記憶方法を紹介します。

英語の基礎力をアップするために必要なこと

私は長く英会話に通ったり、超短期ですが海外で語学留学していろいろなレベルの人たちを見てきました。そうした経験から言えるのは、しっかり基礎を身につけるということが重要です。基礎が身についていないと、語学留学を数か月もしたり、やみくもに英語のドラマを見たり、英会話に何年も通っても、あまり上達をしないような気がします。


ではここでいう基礎とは何かといいますと、文法と単語です。

はい、ずいぶん当たり前のことを言いました。

文法というと、「日本人が英語を話せないのは文法偏重の学校教育のせいだ」と言って、文法にアレルギーを示す人もいます。確かに高校における英語教育の問題はあります。ですがそれは、話すための練習をせず、読解や文法問題に時間を費やしすぎるバランスの悪さが問題であって、文法が必要ないということではないと思います。
つまり、特に難関私大の受験問題は、普通の文法問題ではみんな正解になって差がつかないので、重箱の隅をつつくような問題が出され、受験生もその対策のために時間を費やしすぎるということが問題だと思います。ですが、正確に英文を理解したり、片言でなくちゃんとコミュニケーションを行うためには、少なくとも基本レベルの文法を自由に使いこなすくらいに習熟する必要があります。

また、単語については、必要性は言うまでもないかと思いますが、ただ、リーディングですと、「あっ、この単語見たことある。えっと、ああ、こういう意味だ」と少し考えてから意味を思い出しても問題ないのですが、これがリスニングですと、「えーっと、今の単語の意味は…」と単語の意味を考えているうちに話が進んで行ってしまいますので、ただ聞いたことがあるという単語から、すぐに意味が分かる単語の量を増やしておく必要があります。

リスニング力を上げるためには英語耳にするという主張がありますが、私自身、英語耳といわれてもピンときません。リスニング力を鍛えるということは、聞いてすぐに意味が分かるくらいに習熟した単語や表現をいかに増やしていくことだと思います。

 

次回以降、文法と単語について効率よく身につける方法を見ていきたいと思います。

そもそも英語って勉強すべきもの?

周りの人から「英語ってやった方がいいですかね?」と聞かれることがあります。


私の答えとしては、「中途半端にやるくらいならやらない方がいい」と答えております。


英語に限らず、語学の習得は、ほとんどの人にとってすごく時間がかかります。それこそ、学校時代にあまり英語が得意ではなく、卒業後何年も英語から遠ざかってきた初心者なら、1日1時間の勉強を2年くらい続けて、ようやく中級レベルになるかというくらいのボリューム感です。

それだけやって、そのレベルに達しても、就職やら転職がすごく有利になるというわけでもなく、給料が劇的に上がるというほどのこともないかと思います。逆に1日1時間の勉強をほかの勉強、例えば法律とか会計とかIT系にあてて資格でも取った方が時間のかけ方としては有効かなと思わなくもないです。ちょっと、身も蓋もないような気もしますが・・・

はじめに

このブログは、私がこれまで行ってきた英語学習の経験を綴るものです。主に社会人の方に向けた英語学習に関する情報の提供です。

大学までは英語は苦手で、受験も英語で足を引っ張られました。大学時代もたまーに勉強したりしましたが長続きはせず、社会人になってから、特に必要に迫られたわけではないのですが、英語の勉強を始め、それから十余年、今ではそれなりのレベルになりました。

1週間程度の超短期の海外留学はありますが、それ以外は国内での勉強です。
現在、TOEICの最高スコアは955点で、会話もそれなりにできます。
ただ、ネイティブスピーカーには遠く及ばないし、これからもっと勉強してもとても届かないなということは感じています。

英語の映画やドラマの理解度は、内容にもよりますが大体80%くらいといったところです。
そんな私の経験から、これはよかったとか、これは今一つだなという経験を書いていきたいと思います。英語を勉強しているけどあまり力が伸びない人や、英語を勉強したいと思っている方の参考になればと思います。

なお、特定の英語教材の販売目的とかではないので、その点はご安心ください。