最近の報道について

池袋の交通事故により、元高級官僚が母子二人を死に追いやった事件を取り上げて、高齢者の運転がやたらとたたかれています。

また、それ以降にも普段よりも交通事故の記事が報道されて、交通事故による死傷者が多いような印象を受けます。

しかし、現実には、交通事故の死者数は、1970年の1万6765人をピークに

減少傾向が続き、2018年には3532人にまで減っています。この傾向は、多くの車にABSのような安全装置が取り付けられ、また、飲酒運転の取り締まりが厳格になってきたことが理由だと思われます。

もちろん、それでもまだ1年間に3000人以上交通事故で死んでいるため、より安全確保が求められるのは確かですが、それでも、報道で交通事故が取り上げられるたびに、あたかも高齢者による交通事故の数がやたらと増えていると、過剰な反応を示すのはどうかと思います。特にそれが高齢者のような特定の人たちをたたくときに使われるときには。

感情論ではなく、事実に基づき冷静な議論が必要だと思います。
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